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アリゾナ州モハべ郡がその地域の増えすぎた野生のロバの数を減らすべく狩猟許可を検討していると報道メディアが発表しましたが、これには当然の如く、ルート66愛好者や各動物保護団体の逆鱗に触れました。
ルート66ファンの皆さんには当然その意味が分かりますよね?そう、同州オートマンの街では野生のロバはとても愛すべき「友人達」であり、地元住人は勿論、多くの旅行者も彼らとの触れ合いを求めてやってくる「アイコン」なんです。現在の野生ロバ達は、約100年前にブラック・マウンテン鉱山で重宝されたロバ達の子孫ですが、その後鉱山の閉鎖によってロバは自然に放たれました。日中のオートマンの街では、彼らが観光客から食べ物をもらい、子供たちと触れ合う姿が街の大通りの至るところで見られます。

しかし、モハべ郡のSteve Moss氏によれば、実際にそんなことを考えているのではなく州土地管理局(BLM)に向けたメッセージであるとの弁で、事実、群政委員会も4体1でMoss氏のアイデアを支持しているようです。
地元のメディア「The Kingman Daily Miner」紙のレポートを要約すると、
①Moss氏はBLMに向けて、野生のロバの数を来年度は(最終的に)478頭以下におさえることを要求する案を提出
②州局によれば、該当するブラック・マウンテン地域には約1400から1800頭のロバが現在生息③Moss氏は、州局がこのように正確な実態を把握していないことがそもそも問題だと指摘し、ロバの数の急激な増加によって元来そこに生息している羊や鶉が砂漠の方へ生息地を追いやられていると主張
④さらに郡政委員会責任者であるWatson氏も、野生ロバの数は今後数年間で2倍から3600頭あたりまで増加すると予想しており、このMoss氏の見解を後押ししている、
といったところでしょうか。

ところがこのMoss氏の提案には大きな問題点があり、実際40年以上も前に、野生のロバは連邦制定法で保護される対象になっています。BLMはオプションの一つとして、ロバを捕獲した上で別の場所へ移すことを検討していますが、どこもいっぱいで引き取り手はありません。
さらには不妊治療を施して数をコントロールする提案も出ていますが、実際にはコストが嵩み言うほど単純な作業ではないようです。

このように物議を醸しだした提案ですが、当のMoss氏も本当にロバ達を撃ちたいわけではないようです。インタビューでは、「誰だってロバを撃ちたいわけじゃないさ。でも何も起こらないならそれも解決策の一つってことさ。俺達はBLMに法律を作るなり何なりで彼らに何か行動して欲しいんだよ。やれやれって言われるならまだしも、野放し状態だからな。」

まだまだ論争は続きそうです。

*この記事は、Ron Warnick 氏運営の 「Route 66 News 」に掲載された”No, nobody’s going to hunt Oatman burros“より抜粋、加筆した内容です。